米ペットフード大手、中国製品の販売中止 安全性に懸念
香港(CNNMoney) 米ペットフード販売大手のペトコ社は8日までに、中国製の干し肉の製品の安全性に懸念が生じたとして店内から全て回収したと発表した。
米のペットフード大手が中国製品の販売を打ち切ったのは初めて。数千匹のペットが過去数年、この餌を食べて発病し、一部の製品は中国製だったという。米食品医薬品局(FDA)は昨年6月、ペットフードなどに関する苦情は2007年以降、4800件に達し、犬5600匹以上が巻き込まれたと報告。このうち、死亡した犬は約1000匹だった。これらのペットフードには中国から輸入された鶏やアヒルの干し肉やサツマイモなどが含まれる。
FDAの獣医学部門の幹部は昨年6月、米連邦議会で中国の製造工場を含む調査結果を公表し、ペットの発病などの原因は突き止められなかったと報告。調査の継続も発表していた。ペトコと、同じくペットフード大手のペットスマートの2社は昨年、中国製品の販売を止め、別の商品に切り替えるとの方針を発表。ペットスマート社は今春、この作業を終了する見通しとなっている。
引用元:CNN.co.jp
まとめると
(このうち、死亡した犬は1000匹)
食の問題は人間だけでなくペットも同じ
先日マクドナルド社の鶏肉問題で大きな問題となった中国製食品ですが、ペットフードでも同じ問題が起きてしまいました。中国製品の販売中止もさることながら、米国で過去7年間で実に5600匹以上のワンちゃんがドッグフードによる被害を受けたという事実を重く受け止めなければなりません。残念なことに、その内、1000匹程のワンちゃんが天国に召されてしまったということで、被害と一言で済むようなものではなく、重い病気に掛かってしまった事実も理解しておく必要があります。一命は取り留めたものの、障害が残ってしまったワンちゃんも少なくないのが現状です。
さらに、これはあくまで報告数であり、実際のところは何倍、いや何十倍という規模で被害にあってるのが事実ではないでしょうか。日本は米国よりもさらにドックフードに対する安全性への意識は低いのが現状です。
※ペットフード安全法は、平成21年にようやく施行されています。
我々人間の食と同じように、愛犬の食への安全性を確保するのも飼い主の責任です。このような悲劇は人間の責任の下、無くさなければなりません。
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